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2015年5月30日 日経新聞 |
米国動画配信最大手ネットフリックスの日本進出に備えての団結とのこと。
そもそもネットフリックスとは何者なのか、少し調べてみると。
全米で6,200万人の会員を持つ映像ストリーミング配信の世界最大手。約1,000円で作品が見放題になる定額性サービスを世界50カ国で展開、売上高は4,400億円。
オリジナルドラマの制作も着手、視聴者の趣味嗜好に合わせ作品をレコメンドする機能も兼ね備えている。
グローバルメディア業界では100年に1度の変革期を迎えており、台風の目となるネット企業として注目が集まっている。
対する日本の動画配信市場はと言うと、通信事業者系(UULAやdTV等)や放送局系(キー局のオンデマンド)にレンタルビデオ系(TSUTAYAやDMM等)、メーカー系(アクトビラ)そしてネット系(YouTubeやニコ動等)と、各企業が展開しまさに乱立状態。
有料配信では定額制サービス「dTV」の会員数450万人が国内最大級。
この状態でネットフリックスが日本に上陸し定額性サービスの普及が進むと、配信事業者側がコンテンツの価格の決定にも優位となり主導権を握るようになるだろう。
今回のJCGによる直営型配信サービス「ボノボ」の特徴は、VOD方式を採用しコンテンツホルダーが配信作品と価格を自由に決定するというもの。
JCGは前述のような動画配信事業者の競合関係には無いと説明するものの、どのような影響をもたらすのか今後も注目を集めそうだ。